4t車は運送業等でもっとも多く使われている車種で、中型トラックとも呼ばれています。
2007年6月1日以前に免許を取得した人であれば普通免許で運転することもでき、それ以降であれば中型免許を取得することで運転することができます。
普通・準中型・大型特殊の免許を取得し、通算して2年以上の運転経歴があれば誰でも取れる資格があります。
普通車よりも大きいので運転には多少のテクニックが必要で、運転席は普通車よりも高い位置にあるので見通しがいい反面、真下等が見えにくく、死角も多くなります。
車がカーブするときの前輪と後輪の軌道は乗用車の2倍といわれているので、内輪差にも注意が必要で対向車線にはみ出してしまったり、歩行者と接触しないように曲がる必要があります。
サイドミラーは後輪が見えるくらいの低めの位置に設定し、前輪よりも後輪を意識し右折時にはゆっくりとハンドルを切り、左折時にはできるだけ左側によってから、後輪を縁石に沿わせるようなイメージでハンドルをきるのがコツです。
4t車は運転席の位置が高いのでスピード感覚が鈍ってしまうこともあり、高速道路などではスピードを出していないつもりでも、思ったより加速していることも少なくはありません。
荷物を積んでいるとハンドルを取られたり横風にあおられることも少なくはないので、常に速度メーターを意識しながら運転することで事故を回避することに繋がります。
数回に分けてブレーキをかけるのがコツ
通常の車では油圧式のブレーキを使っていますが、4t車ではエアーブレーキを使っており、軽くブレーキを踏んでからきくまでに1秒くらいの時間差があるのが特徴です。
慣れるまでは停まれない、と思ってしまって強く踏み込んでまいがちで、つんのめってしまうので急な勾配、下り坂等では特に早めに少しずつ数回に分けてブレーキをかけるのがコツです。
配達等で使う4t車は、後ろが箱の形になっているので後ろを目で確認することができません。
最近ではバックモニターがついている車両も多くなり便利になりましたが、できるだけサイドミラーを確認しながら、ゆっくりバックするように心がけることで不測の事態に対応できます。
細い道を通る場合には車幅があるので、対向車線にはみ出さないようできるだけ右寄りで運転することも必要です。
細い道でぶつけやすいのは以外と道路標識が多いので、対向車とすれ違うときや右左折をするときには標識の有無にも目を配りながら運転することがコツです。